俳優の伊東四朗さんが、2027年6月15日に迎える90歳の誕生日をもって芸能界を引退することを表明しました。
10月1日に公式サイトを更新して発表した際、伊東さんは「いい爺ィになりました」と綴り、「『眼、耳、脳、腰、膝・・』すべてが急速に退化」しているという現状をユーモアを交えて明かしています。
引退を決断した理由と背景
伊東さんが90歳という節目に引退を決めた背景には、身体的な変化と、尊敬する先輩への思いがあるようです。
報道によると、体が悲鳴を上げ始めるなかで、師と仰いだ森繁久彌さんに倣って「90才を節目に」と決断したとされています。また、この決断に対して妻の方は「それがいい」と即座に賛成したと報じられています。
伊東さん本人は、「90才になったらやめようという気持ちは持っていた。そろそろ90才だなと。黙ってこのままやめちゃうのもひきょうだから発表しただけです」と心境を語っています。
また、引退発表後のラジオ出演時には、リスナーからの「寂しいです」という声に対し、「お気持ちは分かりますけど仕方ないです」と応じていました。
共演した羽田美智子さんの反応
この発表を受け、ドラマ「おかしな刑事」で長年親子役として共演し、伊東さんを「芸能界の父」として慕っていた女優の羽田美智子さんが思いを語っています。
羽田さんは、伊東さんの潔い決断について「とにもかくにも伊東さんらしい決断」と納得し、「有終の美学を持ってこの世界から去っていくのは尊敬」と述べています。
さらに、羽田さんは伊東さんをそばで見ていた際、スタッフの方と「伊東四朗さんはかわいい」と話をしていたことを明かしています。その「かわいい」とは、物事に対して純粋で一途に一所懸命にやっている姿を指していたと振り返り、「すごく伊東さんらしくて尊敬します」と語りました。
伊東四朗さんの歩みと私生活
伊東四朗さんは、喜劇俳優としての類まれな才能を持つ一方で、シリアスな芝居もこなす唯一無二のコメディアンとして親しまれてきました。
役者としてのキャリアは21歳の頃、劇団「笑う仲間(のちの『石井均一座』)」の一員としてデビューしたことから始まりました。その後、26歳で結成したお笑いグループ「てんぷくトリオ」で大ブレークし、「ベンジャミン伊東」として「電線音頭」を披露し、お茶の間に笑いを届けました。また、1983年放送のNHK連続テレビ小説「おしん」では、ヒロインの厳格な父親役を好演し、役の幅を広げていった経歴を持ちます。
私生活では、29歳のときに9歳年下の落語関係者の女性に一目惚れし、結婚して3人の息子をもうけました。当時は珍しいイクメンとして、子供たちの授業参観や運動会などの行事に必ず参加していたといわれています。
また、心身の健康維持への取り組みも積極的で、55歳でテニスを始めたり、円周率を1000桁覚える脳トレに取り組んだりするなど、意欲的に活動されてきました。79歳で運転免許を返納してからは、夫婦揃っての散歩を日課にしていたと報じられています。
周囲からは、一度できた縁を大切にする義理堅い人物として、また近所でもおしどり夫婦として知られていたとのことです。
徳光和夫さんも、ラジオの生放送において、伊東さんの引き際の美学を「さすが江戸っ子の潔さ」と絶賛しています。
出典 スポーツ報知 日刊スポーツ 読売新聞オンライン ENCOUNT ZAKZAK 羽田美智子、引退発表の伊東四朗に思い「有終の美学を持って、この世界から去って行くのは尊敬」(日刊スポーツ)|dメニューニュース(NTTドコモ) 《伊東四朗、芸能界引退発表の胸中》体が悲鳴を上げ始めるなか、師と仰いだ森繁久彌さんに倣って「90才を節目に」と決断 妻は「それがいい」と即座に賛成(女性セブンプラス)
ピックアップ記事



