前吉本興業ホールディングス会長の大﨑洋さんが、2027年4月に開校予定の広域通信制高校「雨ニモマケズ高等学校」の校長に就任することが報じられています。エンターテインメント業界のトップとして長く活躍してきた大﨑さんが、なぜこのタイミングで教育の世界に飛び込んだのか、その経緯と目的について整理します。
校長就任への意外な経緯
大﨑さんの校長就任は、ある偶然の出会いから始まったと報じられています。吉本興業の会長職を退き、大阪・関西万博の催事検討会議共同座長としての任務も終えた後、大﨑さんは広島銀行に招かれて講演を行いました。その後の親睦会で名刺交換をした人物が、幸和学園の理事長(当時40歳手前)だったといいます。
幸和学園は幼稚園や通信制高校などを運営する学校法人で、2027年4月1日から対象を世界に広げた通信制高校への挑戦を計画していました。そこで理事長から「その学校の校長をしてもらえませんか?」と口説かれたことがきっかけだったとされています。
大﨑さんは、将来的にタイなどの海外へもキャンパスを広げる構想があることを確認し、就任を決めたと報じられています。
「雨ニモマケズ高等学校」が目指す教育
大﨑さんが校長を務める「雨ニモマケズ高等学校」では、これまでの人脈を最大限に活かした独自のカリキュラムが検討されています。
具体的には、マルチクリエイターの広井王子さんをはじめ、アーティスト、クリエイター、作家、美術家、エンターテイナー、音楽プロデューサー、メディア関係者、起業家など、幅広いジャンルの第一線で活躍する人々を講師として招き、特別授業を設ける計画です。
こうした取り組みの背景には、単にエンターテインメント業界への就職を目指すだけでなく、社会で生き抜く力を身につけてほしいという考えがあるようです。大﨑さんは、芸人の芸風と同様に、銀行員や教師であっても独自のアイデアや工夫といった「クリエイティブ」が求められると説いています。高校生活の3年間で自分なりのクリエイティブのスタイルへのヒントを見つけ、自由に好きなことをして生きていく力を身につけてほしいという意向が示されています。
根底にある「居場所づくり」への思い
大﨑さんが教育や若者の支援に携わる背景には、自身の経験に基づいた「居場所づくり」への強い思いがあるようです。
大﨑さんは、自身について「勉強は嫌いだけど学校は好きな子どもだったから、勉強しなくてもよくて、好きなことができる学校があったらいいなと思っていました」と振り返っています。また、2023年に上梓した著書『居場所。』の中で、「居場所を見つけられない人や、孤独を抱えた人の助けになれば良い」と綴っていたとも報じられています。
実際に行われた学校説明会には、夢を実現させたい子や好きなことを探している子のほか、心身の不調で外に出られなくなった子、高校中退者、編入を希望する親子など、さまざまな事情を抱えた人々が集まっており、大阪では1回で100人を超える参加者が集まる回もあったといいます。
大﨑さんは、生徒がどんな授業を受けたいか、何にチャレンジしたいかを吸い上げ、それを学校が形にするサイクルを作ることで、生徒にとっても学校にとっても面白い場にしたいと考えているようです。
エンタメ業界から教育の現場へ
吉本興業で45年間にわたり芸人を育ててきた大﨑さんは、その経験を今度は高校生に向けようとしています。自身の役割について、「在学中も卒業後も生徒に寄り添うマネージャーになります」と意欲を語っています。
エンターテインメント業界と他業種をつなぐ架け橋となり、多彩な大人との出会いを通じて生徒が視野を広げ、自分に合った生き方を見つけられる場所を構築することが、大﨑さんの新たな挑戦となるでしょう。
出典 【特別対談】大﨑洋×広井王子 若い子のための“居場所作り”としての「雨ニモマケズ高等学校」 | 新潮QUE(キュー)|新潮社 前吉本興業ホールディングス会長・大﨑洋氏、通信制高校「雨ニモマケズ高等学校」校長に就任(1/2ページ) 元吉本の大﨑洋氏「僕の人生、70代の後半も面白くなる」校長務める広域通信制高校の説明会開催 – 芸能写真ニュース : 日刊スポーツ 大﨑洋氏、大阪・関西万博の次は高校へ 学校長を引き受けた真意とは 芸能界と他業種をつなぐ架け橋になる(武井保之) – エキスパート ダウンタウンのマネージャー、吉本興業会長を経て校長先生へ!大﨑洋氏が見つけた「最後の居場所」(FRIDAY)
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